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news【コラム】9月は防災月間|家を建てる前に知っておきたい4つのこと

家を建てる前から考えたい「災害の備え」
新温泉町や鳥取市をはじめとする山陰・但馬地域では、「大きな災害はそれほど多くない」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、過去には2016年の「鳥取県中部地震」が発生し、2004年には台風によって豊岡市で大きな浸水被害が発生しています。今年に入ってからも、鳥取県で最大震度5弱を観測する地震がありました。
災害は、いつどこで起こるか分かりません。
防災というと、非常食や防災バッグなど「家を建ててからの備え」を思い浮かべる方も多いでしょうが、実は新築を考えている今だからこそできる備えがあります。
たとえば、どこに家を建てるか。地震の揺れにどう備えるか。平屋と2階建てのどちらを選ぶか。そして、万が一浸水したとき、家の中に入った湿気をどう逃がすか。
これらは、家が完成してから「やっぱり変えたい」と思っても、簡単には変えられません。だからこそ今回は、但馬・山陰地域で家づくりに携わる工務店として、「これから家を建てる人に、 建てる前に知っておいてほしい4つの防災対策」をご紹介します。
家族がこれから何十年と安心して暮らすために、土地を決める前、家を建てる前に一度考えてみてください。
① 土地を決める前に、ハザードマップを確認する

家づくりを始めると、
「学校に近い」
「スーパーが近い」
「景色がいい」
「土地の価格が手頃」
といった条件に目が向きがちです。
しかし、これから何十年と暮らす場所だからこそ、もう一つ確認してほしいのが「災害リスク」です。
土地を購入する前には、国や各自治体が公開している「ハザードマップ」を確認することが大切です。
・洪水や浸水の想定区域ではないか。
・土砂災害の危険性はないか。
・土地は周囲より低くなっていないか。
・近くに川や急傾斜地はないか。
・どこへ避難するのか。
「今まで災害がなかったから大丈夫」ではなく、今後の災害リスクまで考慮して土地を選ぶことが大切です。
土地の価格が少し安くても、そこに何十年も暮らすことを考えれば、見るべきなのは価格だけではありません。
土地選びは、家づくりで最初にできる防災対策です。
(ハザードマップの詳細については、次回BLOGで紹介します!)
【ハザードマップはこちらから】
●兵庫県 ➽➽➽ https://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/cg-hm/
●鳥取県 ➽➽➽ https://pref-tottori.tottori-geomap.jp/#/?center=134.2379260000023%2F35.503920999999124&zoom=10&baseMap=gsi
●ハザードマップポータルサイト(国土交通省) ➽➽➽ https://disaportal.gsi.go.jp/
② 「耐震」だけでなく「制震」も考える|MIRAIE

家の地震対策を調べていると、「耐震」と「制震」という言葉を目にすることがあります。似ていますが、役割には違いがあります。簡単にいうと、
・耐震=地震の揺れに「耐える」
・制震=地震の揺れを「吸収し、建物への負担を小さくする」という考え方です。

新耐震基準では、「震度5強程度の地震ではほとんど損傷せず、震度6強~7程度の大規模な地震でも、人命に危害を及ぼすような倒壊・崩壊を生じさせないこと」を目標としています。つまり「倒壊しないこと」と「地震のあとも大きな補修をせず暮らし続けられること」は、必ずしも同じではないということです。大きな地震では、一度の揺れだけでなく、その後も余震が繰り返される可能性があります。
そこで大有工舎では、地震の揺れに耐える「耐震」に加えて、地震の揺れを吸収する「制震」の考え方も大切にしています。その考えのもと、2階建ての新築住宅では、制震ダンパー「MIRAIE(ミライエ)」を標準採用しています。MIRAIEは、地震のエネルギーを吸収することで、建物の揺れを抑えるための制震システムです。
地震対策は、「その瞬間に家族の命を守ること」だけでなく、「地震のあとも、その家で暮らし続けられるか」まで考える。制震ダンパーは建物の構造に関わる設備です。完成してから「やっぱり付けておけばよかった」となると、大掛かりな工事が必要になる場合があります。だからこそ、家を建てる前に知っておきたいポイントの一つです。
制震ダンパーの詳細はこちらのBLOGから ➽➽➽
新築はMIRAIE、改修はMAMORYのBLOGへ!
③ 川沿いや浸水リスクのある土地の「平屋」は要注意

最近、平屋を希望される方が増えています。階段がなく、家事動線もコンパクト。将来も暮らしやすく、とても魅力的な住まいです。ただし、「平屋が好き」=「その土地に平屋が最適」とは限りません。
特に注意したいのが、
・川の近く
・周囲より低い土地
・過去に浸水した地域
・ハザードマップで浸水が想定されている場所です。
平屋は生活空間がすべて1階にあるため、想定を超える浸水が発生した場合、自宅の2階へ避難することができません。もちろん、危険が迫る前に安全な場所へ避難することが大前提です。それでも、大雨の中での移動が危険になることや、小さなお子さんや高齢のご家族がいて、すぐに移動できないケースも考えておく必要があります。「平屋にしたい」から土地を考えるのではなく、「この土地なら、どんな家が安心か」から考える。これも、長く安心して暮らすための家づくりです。
浸水リスクのある土地しか選べない場合は?

とはいえ、「希望する地域には低い土地しかない」「仕事や学校の関係で、この地域に住みたい」「実家の土地が川の近くにある」など、災害リスクを完全に避けて土地を選ぶことが難しい場合もあります。そんなときは、「建てない」という選択だけではなく、リスクを知ったうえで建物側にできる対策を考えることも大切です。
たとえば、
・地盤面や建物の床をできるだけ高く計画する
・浸水を想定して、室外機や給湯器などの設備を高い位置に設置する
・窓には複層ガラスなど、防災・防犯性能を考慮したものを検討する
・分電盤やコンセントなど電気設備の高さを検討する
など、土地の状況に合わせてできる対策があります。
特にエアコンの室外機や給湯器などは、浸水すると故障し、災害後の生活にも大きく影響します。
土地そのものの災害リスクをゼロにすることはできなくても、家を建てる前であれば、被害を少しでも小さくするためにできる工夫があります。大切なのは、その土地のリスクを知らずに建てるのではなく、リスクを知ったうえで、土地に合わせた家を計画することです。
④ 浸水後は「水を出したあと」まで考える

水害というと、家の中に水が入る瞬間をイメージしがちですが、住宅にとって大変なのは水が引いたあとです。床下や壁の中に水分や泥が入り込むと、表面だけを乾かして終わり、というわけにはいきません。目に見えない部分に湿気が残ることで、
・木材の腐朽
・カビの発生
・断熱材への影響
・室内の臭い
などにつながる可能性があります。そのため浸水後は、泥の除去や洗浄、消毒だけでなく、床下や壁内部まで十分に乾燥させることが重要になります。大有工舎が採用しているWB工法(通気断熱WB工法)は、壁の中に通気層を設け、自然な空気の流れを利用して湿気を外へ排出しやすくする仕組みを住宅の構造そのものに取り入れています。

WB工法は、日常の湿気対策を目的とした仕組みですが、建物内部に湿気をため込みにくいという考え方は、万が一の浸水後に住まいを乾燥させていくうえでも、大切な要素のひとつと考えられます。
もちろん、水害への備えを目的とした工法ではありません。それでも、普段の暮らしの快適さを考えて取り入れた仕組みが、いざというときの住まいの復旧にもつながる可能性がある。そうした点も、WB工法の特徴のひとつだと私たちは考えています。
こうした仕組みもまた、建物の構造そのものに関わるため、家が完成してから簡単に取り入れられるものではありません。これから家づくりを考える方には、建てる前の段階で検討していただきたいポイントのひとつです。
防災は「家を建ててから」ではなく「土地を選ぶとき」から始まっています

災害を完全に防ぐことはできません。だからこそ家づくりでは、「もし起きたらどうするか」を、建てる前から考えておくことが大切です。
今回ご紹介したポイントをまとめると、
- ハザードマップを確認してから土地を選ぶ
- 耐震だけでなく「制震」まで考える
- 浸水リスクのある土地では平屋・2階建てを慎重に選ぶ
- 水害後の「湿気を逃がすこと」まで考えて住宅の構造を選ぶ
という4つです。
間取りやデザイン、断熱性能、住宅設備。もちろん、どれも大切な家づくりの要素です。でも、家族がこれから何十年と暮らす場所だからこそ、「災害が起きたとき、この家は家族を守ってくれるだろうか」という視点も、家を建てる前に一度考えてみてください。土地選びも、MIRAIEのような制震ダンパーも、WB工法のような住宅構造も、完成してから変更するのは簡単ではありません。だからこそ、「知らずに建てて、あとから後悔する」ことを、一つでも減らしたい。
但馬・山陰周辺で新築や土地探しを検討されている方は、土地の災害リスクも含めてご相談ください。
「この土地に家を建てても大丈夫?」
「平屋と2階建て、どちらがいい?」
「地震に強い家にするには何を考えればいい?」
そんな家を建てる前の疑問から、一緒に考えていきます。「建てる前に知っておけばよかった」を、一つでも減らす家づくりを。
家づくりの防災について|よくある質問
Q. 土地を買う前にハザードマップは確認した方がいいですか?
はい。土地を購入する前に確認することをおすすめします。洪水・浸水・土砂災害など、その土地にどのような災害リスクがあるのかを事前に把握できます。土地の価格や利便性だけでなく、土地の高さや周辺の川、避難場所なども含めて確認しておきましょう。
Q. 「耐震」と「制震」は何が違いますか?
簡単にいうと、耐震は「地震の揺れに耐える」、制震は「地震の揺れを吸収し、建物への負担を小さくする」ための考え方です。「耐震」性能を確保したうえで「制震」を取り入れることで、繰り返す地震による建物への負担を抑えることが期待できます。大有工舎では、2階建ての新築住宅に制震ユニット「MIRAIE」を標準採用しています。
Q. 浸水リスクがある土地でも平屋は建てられますか?
建てられる場合はあります。ただし、「建てられるか」と「平屋が適しているか」は別に考えることが大切です。浸水が想定される土地では、平屋の場合、自宅内で2階へ垂直避難することができません。ハザードマップの浸水想定や土地の高さ、避難場所などを確認したうえで、平屋・2階建てのどちらがその土地に適しているのかを検討しましょう。
その他、家づくりに関するよくあるご質問はこちらからどうぞ↓
大有工舎は、新温泉町・香美町・鳥取東部・岩美町を中心に家づくりを行う地域密着の工務店です。
高温多湿な日本海側の気候風土に合わせ、湿気や化学物質を自然の力で屋外へ排出する「WB工法(通気断熱WB工法)」を採用。結露やカビを抑え、家族が一年を通して健康・快適に暮らせる住まいを目指しています。
また、制震ダンパーによる地震対策にも力を入れ、安心して長く住み続けられる家をご提案しています。
新温泉町・香美町・鳥取東部・岩美町で、湿気・結露・カビに強い家、WB工法の注文住宅をお考えの方は、大有工舎へお気軽にご相談ください。
📞ご質問はお電話または下記問い合わせフォームまでお気軽にご連絡ください!
(問い合わせフォーム→https://taiyukosha.com/contact/)
