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news【コラム】その家、呼吸していますか?🍃ビニールクロスの問題点|鳥取・新温泉町の湿気に強い家づくり

今の住宅では、壁紙といえば「ビニールクロス」が一般的です。
きれいで、種類が多く、汚れにも強い。施工しやすく、価格も比較的抑えやすい。
とても便利な建材です。
しかし、鳥取市・岩美町・新温泉町・香美町など、日本海側の湿気が多い地域で家を建てるなら、壁紙を「色やデザイン」だけで選んでよいのでしょうか。
昔の日本家屋は、土壁や木といった自然素材そのものが湿気と付き合っていました。
一方、現代住宅ではビニールクロスをはじめ、湿気を通しにくい材料も多く使われています。
だからこそ今、改めて考えたいのが「素材選び」です。
なぜビニールクロスが広く使われるようになったのか
ビニールクロスが普及した背景には、戦後の住宅事情があります。
高度経済成長期以降、日本では短期間に多くの住宅を供給することが求められました。
そこで、
- 大量生産しやすい
- 施工しやすい
- 仕上がりが安定する
- 価格を抑えやすい
- 色や柄が豊富
といった建材が求められるようになります。
ビニールクロスは、こうした時代のニーズに非常によく合った建材でした。
現在でも多くの住宅で採用されているのは、それだけ施工性やメンテナンス性に優れているからです。
しかし、「施工しやすい材料」と「湿気の多い地域に適した材料」は、必ずしも同じではありません。
現代の家は「ビニールハウス」のようになっていないか

一般的なビニールクロスは、ポリ塩化ビニルなどを主成分としてつくられています。
表面が水分を通しにくいため、汚れに強く、水拭きもしやすい。
これは大きなメリットです。
しかし裏を返せば、
水蒸気も通しにくい。
という特徴があります。
現代住宅では、壁紙だけでなく、防湿・気密のためのシートや合板など、さまざまな建材を組み合わせて家をつくります。
そのため、昔の日本家屋と比べれば、住宅は非常に閉じた構造になりました。
少し極端な例えをすれば、
家全体を大きな「ビニールハウス」のように包み、その中で人が生活している。
そんなイメージです。
もちろん、現代住宅で湿気を通しにくい材料を使用することには、断熱・気密・防湿などの理由があります。
問題は「ビニールを使ったらダメ」という単純な話ではありません。
大有工舎が考えたいのは、
閉じ込めることだけを考えた家づくりで、本当に日本海側の気候に合っているのか。
ということです。
家の中では、毎日「湿気」がつくられている

私たちは生活しているだけで水蒸気を発生させています。
呼吸、料理、入浴、洗濯、室内干し。
特に鳥取県東部から兵庫県北部にかけては、夏の蒸し暑さだけでなく、冬も雨・雪・曇天の日が多い日本海側の地域です。
室内干しをする機会も少なくありません。
だからこそ、
家の中で発生した湿気をどう処理するのか
という視点が重要になります。
湿気の問題というと窓の結露を想像しますが、注意したいのは見える場所だけではありません。
条件によっては、壁内部で水蒸気が結露する「内部結露」が起こることもあります。
壁の中で湿った状態が長く続けば、木材や断熱材などに悪影響を与える可能性があります。
家を長持ちさせるためにも、湿気の動きを考えた設計が必要なのです。
昔の日本家屋では「土壁」が湿気と付き合っていた

ここで、昔の日本の家を考えてみましょう。
昔の家では、
木・竹・土・漆喰
などの自然素材が多く使われていました。
代表的なのが「土壁」です。
土壁には吸放湿性があり、周囲の湿度が高くなると水分を吸着し、乾燥すると放出する性質があります。
つまり、壁そのものが室内の湿度変化を和らげる役割を担っていました。
昔の人が「透湿性」という言葉を使っていたわけではありません。
しかし、高温多湿な日本で長く暮らしてきた先人たちは、経験の中から湿気を完全に閉じ込めない家をつくってきたとも言えます。
もちろん、昔の家には隙間が多く、冬は寒いという大きな弱点もありました。
私たちが目指しているのは、昔の家に戻ることではありません。
昔の家が持っていた「湿気と付き合う知恵」を、現代の断熱性・耐震性などと組み合わせること。
そこに、これからの日本の家づくりのヒントがあると考えています。
大切なのは「素材選び」|なぜコットンクロスなのか

大有工舎が採用しているのが、透湿性を持つコットンクロスです。
コットンクロスには、非常に微細な空隙があります。
製品資料では約1/1000mm(0.001mm)程度の微細な空隙を持つとされ、水蒸気を通しやすい構造になっています。
大有工舎が採用しているWB工法では、このような透湿性を持つ内装材と壁体内の通気層を組み合わせます。
室内側で発生した水蒸気が壁側へ移動し、その先にある通気の仕組みへつながる。
つまり重要なのは、
コットンクロス単体ではなく、「透湿する素材+通気」という組み合わせです。
昔の土壁が持っていた湿気との付き合い方を、そのまま再現するのではなく、現代の住宅に合わせて取り入れる。
私たちは「呼吸する壁」をそのように考えています。
本当に湿気を通す?コットンクロスとビニールクロスを実験
「ビニールクロスは湿気を通しにくい」
「コットンクロスは湿気を通しやすい」
そう言われても、水蒸気は目に見えないため、なかなか違いを実感しにくいと思います。
そこで大有工舎では、壁紙による湿気の通しやすさの違いを目で確認する簡単な実験を行っています。
用意するのは、淹れたての温かい紅茶です。
紅茶から立ち上る水蒸気の上に、コットンクロスを施工した壁材を置き、その反対側にグラスをかぶせます。
しばらく待ってみると――

反対側のグラスが、徐々に曇ってきます。
この実験では、紅茶から発生した水蒸気が壁材を通り抜け、反対側まで移動している様子を目で確認することができます。
さらに興味深いのが、紅茶の香りも反対側で感じられること。
暮らしの中で発生する臭いの中には、水蒸気とともに移動する成分もあります。つまり、湿気を通しやすい素材を使うことは、室内の湿気だけでなく、生活臭を壁の中の通気層へ逃がしていくことにもつながります。
一見すると、どちらも同じように見える「壁紙」。
しかし実際には、
水蒸気を通しやすい壁紙と、通しにくい壁紙があります。
カタログの数値や言葉だけでは分かりにくい違いも、実際に比べてみると一目瞭然です。
家づくりでは、デザインや色だけで壁紙を選ぶのではなく、「その壁紙が湿気をどう扱う素材なのか」まで考えることが大切です。
24時間換気があるから、それだけでいい?

現代住宅では、シックハウス対策として原則、機械換気設備が必要とされています。
もちろん、必要な換気設備を適切に使用することは大切です。
しかし大有工舎では、そこで一つの疑問を持っています。
「室内環境を整えることを、機械だけに任せる家づくりでいいのだろうか?」
ということです。
換気扇で空気を排出する。
エアコンで温度を調整する。
除湿機で湿度を下げる。
現代の設備はとても便利です。
だからこそ、設備を否定する必要はありません。
ただ、
建物そのものにも、湿気と付き合う力を持たせることはできないのか。
私たちは、そこを考えています。
換気設備を使いながら、壁にも透湿性を持たせる。
断熱性能を確保しながら、壁体内には通気の仕組みをつくる。
機械か自然か、どちらか一方を選ぶのではなく、
設備だけに頼り切らない家をつくる。
それが大有工舎の考える住まいです。
本当に「人にやさしい家」とは何だろう

住宅性能は数字で比較できる時代になりました。
断熱性能。
気密性能。
耐震性能。
どれも家づくりには欠かせない大切な性能です。
でも、人が毎日触れる床や壁、毎日吸っている室内の空気は、数字だけでは見えてきません。
家をビニールなどで閉じ、発生した湿気を機械によって処理する。
それも現代住宅の一つの考え方です。
一方で、
壁そのものにも湿気を通す性質を持たせ、建物全体で湿気と付き合う。
そんな家づくりもあります。
壁紙は「色や柄」だけで選ばない

新築するとき、壁紙は最後の方に選ぶことが多い建材です。
「白にしよう」
「グレーがいい」
「ここだけアクセントクロスにしよう」
そんなふうに、デザインで選ぶ方がほとんどだと思います。
でも、少しだけ立ち止まってみてください。
壁紙は、天井を含めれば家の中でも非常に大きな面積を占めています。
だから、
何色を貼るかだけではなく、「何を貼るか」も考えてほしい。
特に鳥取市・岩美町・新温泉町・香美町のような日本海側では、湿気とどう付き合うかは家づくりの重要なテーマです。
ビニールクロスには、安価、施工しやすい、掃除しやすい、デザインが豊富というメリットがあります。
一方で、透湿性が低いという性質もあります。
家を建てた直後の見た目だけではなく、
10年後。
20年後。
30年後。
壁の中まで健やかな状態を保てる家を考える。
そのために大有工舎では、
断熱・気密だけでなく、「素材・透湿・通気」まで考えた家づくり
を大切にしています。
昔の土壁が湿気と上手に付き合っていたように、現代の家にも湿気の逃げ道をつくる。
機械設備だけに頼るのではなく、家そのものにも湿気と付き合う仕組みを持たせる。
それが、私たちが考える「呼吸する家」です。
あなたの家の壁は、呼吸していますか?
よくある質問|ビニールクロスと湿気について
Q. ビニールクロスの一番の問題点は何ですか?
ビニールクロスの大きな特徴の一つは、水蒸気を通しにくいことです。
汚れに強く、掃除しやすいというメリットがある一方で、壁そのものに透湿性を求める家づくりには向きにくい面があります。
特に鳥取・岩美町・新温泉町・香美町のような湿気の多い地域では、壁紙単体ではなく、通気まで含めて湿気の逃げ道を考えることが重要です。
Q. ビニールクロスを使うと結露しやすくなりますか?
ビニールクロスを使っただけで結露するわけではありません。
結露は、室温、湿度、断熱性能、壁の表面温度、換気、壁内部の構成など、複数の条件によって発生します。
ただし、ビニールクロスは水蒸気を通しにくいため、壁を通して湿気を逃がす設計には向きにくいという特徴があります。
Q. 昔の土壁は本当に湿気を調整していたのですか?
土壁には、周囲の湿度変化に応じて水分を吸着・放出する吸放湿性があります。
そのため、昔の日本家屋では木や土、漆喰などの自然素材が、室内の急激な湿度変化を和らげる役割の一部を担っていました。
ただし、昔の住宅には断熱性や気密性が低く冬に寒いという弱点もありました。
大有工舎では、昔の家に戻るのではなく、その「湿気と付き合う知恵」を現代住宅に活かすことを大切にしています。
Q. コットンクロスは普通のビニールクロスと何が違いますか?
大きな違いの一つが透湿性です。
一般的なビニールクロスは水蒸気を通しにくいのに対し、大有工舎で採用しているコットンクロスは、水蒸気を通しやすい性質を持っています。
そのため、壁体内の通気層と組み合わせることで、室内側から壁側へ湿気を移動させる家づくりが可能になります。
Q. コットンクロスだけに変えれば、湿気対策になりますか?
いいえ。壁紙だけで住宅全体の湿気問題が解決するわけではありません。
コットンクロスの透湿性を活かすには、通気層を設計する必要があります。
大有工舎が大切にしているのも、「壁紙だけ」ではなく「家全体で湿気をどう動かすか」という考え方です。
Q. コットンクロスは本当に水蒸気を通しますか?
水蒸気を通しやすい性質があります。
大有工舎では、その違いを分かりやすく確認するため、淹れたての紅茶から出る水蒸気を使った比較実験を行っています。
コットンクロスを施工した壁材では、反対側に置いたグラスが徐々に曇り、水蒸気が材料を透過している様子を確認できます。
一方、ビニールクロスでは水蒸気の通り方に違いが見られます。
Q. 24時間換気があれば、壁の透湿性は必要ないのでは?
24時間換気と壁の透湿性は、役割が異なります。
換気設備は室内の空気を計画的に入れ替えるためのものです。
一方、透湿性のある壁は、水蒸気の移動を考えた壁構成の一部です。
大有工舎では、必要な換気設備を使用しながら、機械設備だけに湿気対策を任せず、建物そのものにも湿気と付き合う仕組みを持たせるという考え方を採用しています。
Q. 「呼吸する家」とはどういう意味ですか?
家が人間のように呼吸するという意味ではありません。
住宅における「呼吸する家」とは、透湿性のある材料や壁体内の通気などを利用し、水蒸気の移動や湿気の排出を考えた住宅を分かりやすく表現した言葉です。
大有工舎では、断熱・気密だけでなく、透湿・通気まで含めて壁全体の仕組みを考えています。
Q. 鳥取・新温泉町・香美町・岩美町では、なぜ湿気対策が重要なのですか?
この地域は日本海側に位置し、夏の蒸し暑さだけでなく、冬にも雨・雪・曇天の日が多い気候です。
さらに室内干しなどによって、家の中でも水蒸気が発生します。
そのため、新築や建て替えでは「冬暖かいか」だけでなく、一年を通して湿気をどのように処理する住宅なのかまで考えることが重要です。
Q. ビニールクロスとコットンクロス、どちらを選べばいいですか?
目的によって適した材料は変わります。
価格や掃除のしやすさ、デザインの豊富さを重視するなら、ビニールクロスには大きなメリットがあります。
一方で、壁に透湿性を持たせ、家全体で湿気の移動を考える家づくりなら、コットンクロスのような透湿性のある材料が選択肢になります。
大切なのは、
「何を貼るか」だけでなく、その壁材を家全体の中でどう機能させるか
ということです。
大有工舎は、兵庫県新温泉町・鳥取県鳥取市を中心に家づくりを行う地域密着の工務店です。
高温多湿な日本海側の気候風土に合わせ、湿気や化学物質を自然の力で屋外へ排出する「WB工法(通気断熱WB工法)」を採用。結露やカビを抑え、家族が一年を通して健康・快適に暮らせる住まいを目指しています。
また、制震ダンパーによる地震対策にも力を入れ、安心して長く住み続けられる家をご提案しています。
新温泉町・鳥取市で、湿気・結露・カビに強い家、WB工法の注文住宅をお考えの方は、大有工舎へお気軽にご相談ください。
📞ご質問はお電話または下記問い合わせフォームまでお気軽にご連絡ください!
(問い合わせフォーム→https://taiyukosha.com/contact/)
