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TOP > 家づくりブログ > 【災害対策】プリウスの電気を使ってお湯を沸かす!
2024/09/13

【災害対策】プリウスの電気を使ってお湯を沸かす!

災害時にあると便利な「電気ケトル」

 災害時にどのような電化製品が使用できると便利でしょうか?電気ケトル、電気毛布、扇風機、ラジオ、スマホの充電…複数の電化製品の同時使用を考えた時、1500wが必要な電力の基準となってきます。またあると便利な電気ケトルの電気使用量は1000w~1500wと大きいですが、電気ケトルがあると暖かい食事ができ、入浴できなくても蒸しタオルで体を拭くことで清潔さが保てます。こういった電力をどこから確保するか。実はPHV(プラグインハイブリット車)のプリウスにコンセントが装備されているんです!


 先日弊社敷地内にて、旭モータースの西村社長にプリウスの電力供給機能を使ってお湯を沸かす実演をしていただきました。実際にどこから電源がとれるのか、実演内容を写真とともに振り返っていきたいと思います。
①1500Wのソケットがある場所の確認
写真のようなコンセントをさせる場所は後ろの荷物置き側面についています。

②ここに電化製品のコンセントを直接差し込んでもいいですし、「安心給電キット」という別売りのキットを間にかませる方法もあります。今回は安心給電キットを使用してみます。

③キットには2つ電源タップがついているので、同時使用も可能です。いざ電気ケトルのコンセントを差し込んでお湯を沸かしてみると、数分で熱々のお湯が沸きました!問題なく電気が使用できます。

PHV(プラグインハイブリット車)は、バッテリーの残量が十分なときはEV(電気自動車)として電力のみで走行し、不足してきたらエンジンを始動してHV(ハイブリット車)として走行できるのが特徴です。残っているガソリンを電気に変換することも可能なので、いざ災害が起きた起きた時により安心ですね。ちなみに、エンジンをかけた状態で下の「HV⇔EV」というボタンを長押しすると、エンジンで発電した電気をバッテリーに充電できます。

紹介してきた1500wのソケットは、機種によって違いますが、オプションで取り付けることができます。今乗っている車にこの機能がついていない方は、後付けオプションも可能ですし、別売りの「ヴィークルパワーコネクター」という下のオレンジの変換プラグを差し込めば、ここから電気供給も可能です。

ガソリン満タン、消費電力400wの場合で、4.5日~5日の電力供給が可能といわれています。災害発生後、1週間程で支援物資が届いたり、救援が来るそうなので、1週間が備蓄の目安かと思います。1週間家族が暮らせる飲料水、アルファ米、カップラーメン等のインスタント食品を備蓄しておくこと、1500w以内の電気ケトルの確保、そしてなるべくガソリンは満タンにしておき、PHV(プラグインハイブリット車)の電力を使用したら、常に充電しておくこと。以上のことを頭の隅に置いておくと、いざという時の備えになるでしょう。電気自動車に貯めている電気を自宅でも使用できるようにする機材「V2H」があったにこしたことはありませんが、PHV(プラグインハイブリット車)をお持ちの方は、ぜひこの「1500wソケット」の使用方法を覚えて、実際に使用してみてください。

 弊社社員も熱心に話を聞いていました。災害が起きた時、様々な業種が連携して行動していくためには、地域業種間での情報交換が大切です。このような機会を設けて下さった旭モータースの西村社長、ありがとうございました。
 大有工舎では防災を重視した家づくりを考えるとき、「在宅避難」ができる家を推奨しています。そのためには大地震の揺れを95%低減することが立証された制震ダンパー「MIRAIE」をより多くのお宅に設置いただき、できるだけご自宅の被害が最小限に済む対策をとっていただきたいと考えています。その上で在宅避難の長期化を考えた時、今回の電気供給できるシステムを知っておくことで、心の準備ができるのではないでしょうか。災害が起きた時の備えについて、この機会にぜひご家族で話しあってみてください。

・新築のお客様は制震ダンパー「MIRAIE」
・改修のお客様は制震ダンパー「MAMORY」
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