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TOP > 新着情報 > 家づくりブログ > 【湿気で家が倒壊?】本気で考えたい、湿気に強い家づくり
2025/06/16

【湿気で家が倒壊?】本気で考えたい、湿気に強い家づくり

 長い雨が続き、ジメジメとした湿気が気になる季節になりました。各地で続々と梅雨入りしています。今回は湿気が原因で起こる「人」への影響、「建物」への影響と、その対策ついてご紹介していきます。

梅雨の時期、長雨と気温で湿度は飽和状態・・・

 梅雨の時期、梅雨前線が日本列島に長く停滞することで雨を長期間降らせます。「湿度」は空気に含まれる水蒸気の量を表しますが、温度が高いほどたくさんの水蒸気を含むことができます。長雨により空気中に大量の水蒸気が供給され、さらに気温が高いことにより空気に含むことができる水蒸気の量が増え、今の時期湿度が一気に上昇します。

カビが発生する3要素 ①湿度 ②温度 ③栄養源

Dew condensation on windows in a room on a cold morning

 梅雨の時期に押入にしまっていたスーツや着物を広げると、一面カビだらけだったことはないでしょうか?湿度が高くなると、カビにとって絶好の繁殖条件が揃います。カビが発生する原因は主に「湿度」と「温度」、そして「栄養源」の3つです。空気中に浮遊しているカビの胞子は室内の表面に付着して、温度が5℃~35℃前後の場所で付着した表面の水分と栄養で発育します。水分や埃がたまりやすいところにカビは生えやすくなります。カビは空気中の水蒸気ではなく、付着した場所の表面の水分を使うので、窓の結露も原因の1つになります。カビ・ダニによる症状としては、「アレルギー性鼻炎、目のかゆみや赤み、皮膚のかゆみや湿疹、喘息の悪化、シックハウス症候群、感染症…」などがあげられます。家族と安心して暮らす住まいを考えた時、湿気対策を考えることは家族の健康を守ることに直結するんです。

見えない場所にもカビが・・・

【カビの発生箇所】
1位 床の構造・下地材
2位 基礎断熱、室内側の壁、納戸
3位 壁体内
4位 床仕上げ材  (参照:日経ホームビルダー2018.10月号)

実は見えない場所のカビ発生率が高いんです。家の中がカビ臭いな…と気づいた頃にはカビが大量発生しているというケースが多いそうです。住宅へのダメージはもちろん、人体へのアレルギーや健康被害もリスクも高まります。床下なんかにカビが発生していたら毎日カビを吸っていることになります。

湿気で家が倒壊する?

 見えない箇所での結露から生じる被害から、倒壊リスクにつながることもあります。壁と断熱材で結露する「内部結露」が発生すると、腐食菌が増殖し木材が腐り、それを餌にシロアリが発生します。そうなると構造に影響をおよぼし、地震による倒壊につながる恐れがあります。近年の住宅では「ビニールクロス」の壁紙が使用され、高い断熱性と気密性を備えた家を作る方向へ進んでいます。今の家はビニールハウス状態。閉じ切った室内では湿気が行き場を失い、淀んだ空気が停滞します。「24時間換気システム」の導入が義務化されましたが、冷やした(温めた)空気を換気で入れ替えなければ安心して暮らせない現代の住まい、何だか「ちぐはぐ」ですね。昔の家の方がよっぽど自然で健康的な暮らしができていました。高温多湿の日本の家づくりは、「湿度」といかに上手に付き合えるかが重要なんです。 


昔の家は通気性抜群!

 50年以前の日本の家はすべて自然素材で出来ていました。「家は夏向きに造れ」と言われ、風通しを良くして湿気対策することが、家を丈夫に長持ちさせる秘訣だからです。窓が多く、家中のあらゆる部分に空気が流れていく造りで、瓦、漆喰、畳、和紙などが使用され上手に調湿をし、各地の気候風土に対応してきました。湿気によりおこる家の被害は、想定しているよりもずっと深刻です。湿気対策をすることで、長く丈夫な家で、快適にお過ごしいただけます。しかし昔の家は「寒い」という欠点がありました。そこで登場したのが、寒さ対策もでき、且つ湿気対策に特化した「WB工法」です。

湿気対策に「WB工法」が有効な理由

WB工法とは「2重の通気層」により湿気を自然のちからで外へ排出する工法のことを指します。

1. 湿気を通す壁

 室内の壁紙を「ビニールクロス」ではなく「コットンクロス」を使用します。コットンクロスには、目にみえないほどの小さな穴が空いているため、皮膚呼吸をするように湿気を上手に外に逃がしてくれます。化学物質や臭いの元は水に溶けやいため、湿気と結びついて一緒に外へ排出されます。土壁の原理を応用し、生活臭や有害な化学物質も湿気と一緒に壁を通過し屋外へ排出されます。機械による室内換気をしなくても、室内ホルムアルデヒド濃度を低く抑えることができます(厚生労働省指標値0.08ppm)。余分な湿気も抑えるので結露する心配もありません。室内は常にクリーンな空気で保たれます。

 2. 壁の中の通気性

 1.で排出された湿気は、内壁と断熱材の間に透過します。そこに空気の道(通気層)を作ることで、外まで排出される仕組みです。換気口から入った空気は、床下のひんやりした空気と混ざって壁の中を上昇します。通気層に上昇気流が発生し、自然な空気の流れが、焼け込みの熱を緩和し、無駄な湿気を一掃する仕組みです。同時に床下の涼しい空気を利用することで、壁の中の温度もあがらず夏は快適です。
 

 3.気温の変化で開閉する通気口

 各通気口に、気温の変化で伸縮する形状記憶合金を利用しています。冬は形状記憶合金が自動で閉まり、通気口からの冷気を遮断、冬の冷え込みを抑えます。

 壁の中に空気の層ができて、家の中の気密性と断熱性がアップします。壁の中の空気を動きにくくすることで、室内暖房の熱が逃げにくくなり断熱性がアップします。夏の通気性とは一変、家は気密性が高い状態になります。完全に換気口が閉じているわけではないので、ゆるく壁の中を新鮮な空気が流れる点も安心ポイント。湿気で木材が劣化しないから、家はいつまでも丈夫です。

一年中風が通る家

 壁の中の通気を一年中止めない「WB工法」。さらにすべて自然の力で通気するため、換気扇の電源は切っても大丈夫。「湿気に強い家づくり」、これが日本の気候に何より欠かせません。家全体を「呼吸する家」にすれば、家も長持ちし、四季を通して快適に住まうことができます。
 これからお家を建てられる方は、湿気対策に特化した「WB工法」の家を、心からおすすめ致します。人も家も健康に暮らしたいですね。より詳しくWB工法についてお知りになりたい方は、下記よりお気軽に問い合わせください。

問い合わせフォーム→https://taiyukosha.com/contact/