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2024/10/12

日本の住宅寿命32.1年、家を長持ちさせる方法

寒暖差が広がるこの季節、カビに要注意!

 昼と夜の寒暖差が広がる今の時期、室内と外との気温差による結露が原因で、窓のサッシや壁などにカビが発生しやすい季節となりました。カビは、温度・湿度・汚れ・酸素・時間の5つの条件が揃うと発生しやすくなります。水まわりだけでなく、家具の裏側、下駄箱やエアコンの内部など、風通しが悪く、湿度が上がりやすい場所にカビが生えやすいです。そういった環境の家は、必然的に家の寿命を縮めます。家の寿命についての調査結果(滅失住宅の平均築後年数)を見てみると、アメリカは66.6年、イギリスは80.6年であるのに対し、日本はなんと32.1年です。住宅価格の高騰を受け、返済最長期間が40年、50年と伸びている中、少しでも長く大切に住み続けていくためには、どのような家を建てればいいのでしょうか。


(参考資料:国土交通省「我が国の住宅ストックをめぐる状況について」)
 

現代の住宅は「ビニールハウス」

 最近よく聞く「高気密・高断熱」。これは住宅内の隙間がしっかりと埋められているため、気密性が高く、暖められた空気を室内に留め、逆に冷たい外気をシャットアウトでき、光熱費も下がると言われています。昔の家に比べ、現代住宅は格段に暖かくなり、冬向きの家になりました。
 その反面、室内の空気がこもりやすくなりました。生活の中で大量に発生する水蒸気(洗濯・食事・お風呂・汗・呼吸など)は行き場をなくし、湿気がこもることで結露がおこり、カビやシロアリの発生原因になっています。さらに現在の壁紙の98%がビニールクロスが使用されており、例えるならビニールハウス状態です。湿気だけでなく、合板や家具の接着剤に使われている化学物質も室内に充満し、現代のこどもたちは一年中カビ・ダニ・化学物質の充満する室内でアトピー、喘息、発心、頭痛などアレルギー症状を患うようになりました。その結果、現在日本人の2人に1人はアレルギー患者です。24時間換気扇を回すと、新鮮とはいえ冷たい外気を入れ、室内の暖かい空気を出してしまうことになり、冷暖房効率の悪い家になります。赤ちゃんのおむつが通気性のいいものであるように、住宅も通気性の良いものがいいはずです。
 

「通気性」がポイント WB工法による2つの呼吸

 そこで今「WB工法」が注目されています。空気が自然に入れ変わる「深呼吸したくなる家」。その仕組みを2つご紹介します。 

① 家の皮膚呼吸

 室内の壁紙を「ビニールクロス」から「コットンクロスに」変えます。コットンクロスには、目にみえないほどの小さな穴が空いているため、皮膚呼吸をするように湿気を上手に外に逃がしてくれます。化学物質や臭いの元は水に溶けやいため、湿気と結びついて一緒に外へ排出されます。

 ② 家の気管支呼吸

 ①の皮膚呼吸で排出された湿気は、内壁と断熱材の間に透過します。そこに空気の道(通気層)を作ることで、外まで排出される仕組みです。春~秋は床下と屋根上の換気口を開くことで通気層に上昇気流が発生し、これにより高温多湿な季節に湿気を抱えないようになります。同時に床下の涼しい空気を利用することで、壁の中の温度もあがらず夏は快適です。
 冬は換気口を閉じ壁の中を通る量を絞ることで、壁の中に空気の層ができ、家の中の気密性と断熱性がアップします。また通気口からの冷気を遮断し、冬の冷え込みを抑えます。(完全に換気口が閉じるわけではないため、冬でも壁の中は空気が流れ、湿気を外に排出します。)
 

 壁の中を新鮮な空気が流れるおかげで、蒸れ・腐れが無く家が丈夫で長持ちします。決して安全とは言えない現在の室内空気環境下で、WB工法の家は、湿気・化学物質を「自然」の力で屋外へ排出し、アレルギー症状やシックスを予防します。昔の家のように、全て自然素材というわけにはいかない時代ですが、素材選びや工夫で、家の寿命を延ばし、家族の健康を守れます。新築をご検討の方は、ぜひWB工法を候補に入れられてみてはいかがでしょうか。大有工舎本店では、模型を使った実験や体感棟があり、WB工法の仕組みをより詳しくご紹介できます。実際に見てみたい方、より詳しく知りたい方は、下記の問い合わせ、もしくはお電話までお気軽にお問合せください。

・問い合わせフォーム→https://taiyukosha.com/contact/
・参考資料:国土交通省「我が国の住宅ストックをめぐる状況について」、深呼吸したくなる家の作り方(wbhouse.jp)