• facebook
  • instagram
  • youtube

家づくりブログ

blog
TOP > 家づくりブログ > 窓リノベの「メリット」・「内窓施工事例」
2024/06/21

窓リノベの「メリット」・「内窓施工事例」

なぜ窓の断熱リフォームをした方が良いのか?

 最近「先進的窓リノベ2024」という言葉を耳にする機会が増えたと思いますが、今回は窓のリフォームをすることによって得られるメリットと、実際に施工した例を合わせてご紹介していきます。まず、家の中の熱は屋根、壁、床と様々な場所から出入りしますが、一番出入りが多い部分が「窓」ということをご存じでしょうか?熱は高温から低温へ流れていく性質があり、夏は外気の熱が冷えた室内に入り込み、冬は室内の暖かい空気が外気へと逃げて行ってしまいます。窓などの開口部は熱の出入りが激しく、夏はおよそ70%の熱が窓から入り、冬はおよそ60%の熱が窓から逃げると言われています。たとえ建物自体にしっかり断熱材を入れていたとしても、窓の断熱性能を上げないと、冷暖房の効果は弱まり、室内を快適な温度に保つことが難しくなります。

(出典:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会 住まいの気密性について)
 窓の断熱性能を上げることで、冷暖房効果を長時間持続でき、光熱費を削減できるだけでなく、CO2の削減にもつながります。燃料価格高騰や円安の影響により電気代の値上がりが続く中、光熱費削減は嬉しいメリットですね。また窓の性能を上げることで結露がおこりにくく、建物の劣化を防ぐことにもつながります。窓の断熱性能を上げることで、快適に過ごせる様々なメリットが得られます。
 

断熱性能の高い窓にするには

①枠・障子の素材、②ガラスの枚数(空気層) ③ガラスの性能 この要素の組み合わせで性能を上げることができます。

①枠・障子の素材
窓の枠の素材は、アルミサッシや樹脂、アルミと樹脂を複合したものなど様々ありますが、特に樹脂サッシは熱を伝えにくく気密・断熱・防音効果があります。フライパンの持ち手が樹脂素材なのも、熱が通りにくい素材のため採用されています。

②ガラスの枚数(空気層)
昔の住宅では、単板ガラス(シングルガラス)を使用していることがほとんどですが、ペアガラスと呼ばれる2枚1組の複層型ガラスに替えることで、より断熱効果を上げることができます。よく見る複層ガラスのコップは、ガラスの間にある空気層の効果で結露しにくく、中の飲み物の温度が冷めにくいイメージがあると思いますが、同じ原理になります。また、ガラスの間の空気層を特殊なガスに変えることで、より断熱性能を上げる方法もあります。

③ガラスの性能
ガラスの性能を上げることによって断熱や遮熱効果を狙う方法です。Low-E膜(金属の膜)をコーティングしたガラスを使用することで、太陽の熱や部屋を暖房で暖めた熱を吸収・反射し、夏の暑さを和らげ、冬の暖房効率を高めることができます。(複層ガラスに使用)窓は必ずしも断熱だけできれば良いのではなく、光や熱を取得することも大切です。地域にあった性能の窓を取り入れることや、どの方角に面した窓か?など条件によって断熱性・遮熱性に特化したタイプを使い分ける必要があります。

 すべての要素が揃えば断熱性能は上がりますが、それに伴い予算も上がります。しかし地域によって必要な性能レベルは違いますし、すべての窓の性能を上げる必要はありません。例えば家の中で過ごす時間が一番多いリビングの掃き出し窓の性能をこだわってみるなど、窓の性能や優先すべき箇所について、ぜひお気軽にご相談ください。

具体的な工事方法は?

 「断熱窓」にする工事には、①ガラス交換、②内窓設置、③外窓交換の3つの方法があります。その中でも多くの方が選ばれる「内窓設置工事」について、実際に施工した写真を参考にご紹介していきます。 「内窓」とは、既存窓はそのままで、内側(室内側)に新たに窓を設置する工事を指します。窓を二重構造にするため、二重サッシ、二重窓と言うこともあります。写真を見てみるとわかりやすいですね。

 写真のように、今ある窓の内側にもう一枚窓を取り付けて二重窓にすることを指します。省エネ性が高まるだけでなく、防音効果もあることから、道路や鉄道・空港に近い建物での騒音対策としても注目されています。ちなみに、サッシは変えずにガラスだけを性能のよいもの、または複層ガラスに変える工事が①ガラス交換工事にあたり、元々ついていたサッシごとすべて取り換える工事が③外窓交換工事にあたります。どの工事も弊社で施工可能なため、お客様に沿ったベストなご提案をさせていただきます。
 国はカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする)の目標を実現するため、性能の高い住宅へ改修する補助金に力を入れています。「先進的窓リノベ」は環境省・国土交通省・経済産業省という3つの省庁が連携して打ち出す国の補助金制度であり、「子育てエコホーム」と併用することで、最大260万支給されます。光熱費の高騰も続く中、ぜひ利用していただきたいおすすめの補助金制度です。地域関係なくどこにお住まいのお客様でもご利用いただけるキャンペーンですが、補助金予算が無くなり次第早期に終了することが予想されるため、早めにご検討ください。

 以上「先進的窓リノベ2024事業」のメリットと内窓設置工事についてご紹介しました。湿気の多くなる梅雨、また夏本番を迎える前に、 一度「窓リノベ」をご検討されてみてはいかがでしょうか?補助金について、詳しくはこちらよりお問い合わせください。→ https://taiyukosha.com/contact/