家づくりブログ
blog住宅省エネ2024キャンペーン―子育てエコホーム支援事業
「子育てエコホーム支援事業」ってなに?
前回の記事では「住宅省エネ2024キャンペーン」の4つの施策の内、「先進的窓リノベ」についてご紹介しましたが、今回は「子育てエコホーム支援事業」についてご紹介していきます。「子育てエコホーム支援事業」とは家を新築・リフォームする際に、一定の条件や基準を満たすことで補助金が受け取れる制度です。「窓リノベ事業」と併用することで最大260万円補助金が出るため、ぜひ活用していただきたい制度となっております。
「子育てエコホーム支援事業」って子育て世帯だけの補助金制度なの?
「子育てエコホーム事業」という名の通り、新築を建てる場合や新築分譲住宅を購入する場合は、子育て・若者世帯が対象の制度となりますが、リフォームに関しては「全世帯給付対象」です。「我が家は対象外だから関係ない…」と思っていらっしゃる方も多いのでお見逃しなく!
※子育て世帯とは、申請時点で2005年4月2日以降に出生した子どもがいる世帯のこと
※若者夫婦世帯とは、申請時点で夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯のこと
全世帯給付対象「リフォーム工事」 具体的にどんな工事がある?
ここからは全世帯対象の「リフォーム工事」について詳しくみていきたいと思います。
「リフォーム」するにあたって対象となる工事は8つの項目に分かれており、今からご紹介する①~③の工事は「必須工事」、④~⑧の工事は「任意工事」となります。「任意工事」のみでの申請はできないため、「必須工事」と同時に行う必要があります。また「必須工事のみ」、または「必須工事+任意工事の補助額=5万円以上」で給付対象となるのでご注意ください。
【必須工事】
① 開口部の断熱改修【窓のガラス交換、内窓設置、外窓設置、ドア交換】
開口部とは建物の出入口や窓を指します。開口部の「熱貫流率」と「日射熱取得率」が基準値以下となるよう行う断熱改修工事が対象です。 「1箇所あたりの補助額 × 施工箇所数 」の合算した補助金が受け取れます(上限有り)。
窓の性能によっては、「先進的窓リノベ2024事業」の方が高い補助金を受けられる場合があります。同一製品について複数の補助事業を重複して申請することはできないため、例えば窓のリフォームは補助額が高い「窓リノベ事業」、その他のリフォーム工事は「子育てエコホーム事業」と補助金事業を併用して申請することで、お得に補助金を受けられる場合もあります。2つの補助金事業で重複して性能を満たす製品がある場合は、性能ごとの補助額等をご確認のうえ、申請を行うのがよいでしょう。
また「窓リノベ事業」の交付が受けられる場合(交付決定を受けている場合)、①~③の必須工事を行ったとみなされ、補助金の合計額が2万円以上であれば任意工事も補助対象となります。
②外壁、屋根、天井、床の断熱改修
外壁、屋根・天井または床(基礎断熱)の部位ごとに、一定の使用量以上の断熱材を利用する断熱改修を対象とします。費用の面でリフォームするハードルが高い場所だからこそ、補助金が出るこのタイミングでぜひご検討ください。
③ エコ住宅設備の設置【太陽熱利用システム、節水型トイレ、高断熱浴槽、高効率給湯器、節湯水栓、蓄電池】
トイレやお風呂など水回りが気になっている方はこちらの工事がおすすめです。商品自体の性能が上がってきているため、エコ住宅設備を設置することで節電や節水などエネルギー削減効果も期待できます。
【任意工事】
④ 子育て対応改修【家事負担軽減に資する住宅設備、防犯性の向上に資する開口部改修、生活騒音への配慮に資する開口部改修、キッチンセットの交換】
食洗器やコンロ、浴室乾燥機が気になっている方はこちらの改修が対象になります。「家事負担軽減に資する住宅設備」については下記表をご参照ください。
※「防犯性の向上に資する開口部の改修工事」、「生活騒音への配慮に資する開口部の改修工事」をする際、窓の性能によっては、「窓リノベ事業」の方がより高い補助を受けられる場合があります。
⑤ 防災性向上改修【ガラス交換、外窓交換】
防災性が向上する開口部の改修工事、安全性を有することが確認された合わせガラス交換、または合わせ複層ガラスに交換する外窓交換改修のことを指します。窓の性能によっては、「窓リノベ事業」の方がより高い補助を受けられる場合があります。
⑥ バリアフリー改修【手すりの設置、段差解消、廊下幅等の拡張、衝撃緩和畳の設置】
転倒予防や移動しやすい導線作りを確保したいとお考えの方はこちらの改修工事が対象です。
⑦ 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
花粉や黄砂など気になる季節になってきましたが、健康状態や快適さに影響を与えるエアコンを高性能のものに変えて、室内空気環境をよくしたい方におすすめの工事です。
⑧ リフォーム瑕疵保険等への加入
対象となる期間内に契約・実施する工事について、国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険へ加入をすると、7,000円/契約の補助金が受け取れます。
(リフォーム瑕疵保険とは、後日工事に欠陥が見つかった場合に、補修費用等の保険金が事業者に支払われ、無償で直すことができる保険のことです。)
以上①~⑧に該当するリフォーム工事が対象となります。その他補助金の概要は公式HPをご参照ください。
補助金額の上限は?
同一住宅に複数回のリフォーム工事を行う場合、補助上限額の範囲内で申請を行うことができます。原則1戸あたり20万円が補助の上限です。ただし、①子育て世帯または若者夫婦世帯が自ら居住する住宅に行うリフォームの場合、②既存住宅を購入しリフォームを行う場合、③長期優良住宅の増改築の認定を受ける場合、補助上限額が下記の表のように引きあがります。ご自身の条件に当てはまる箇所をご確認ください。
いつまで申請できる?
交付申請の期間は2023年11月2日以降に対象工事に着手したもので、2024年12月31日までに工事完了するものです。また交付申請(予約)は2024年3月29日~予算上限に達するまでとなっております。「先進的窓リノベ事業」同様、補助金申請は申請無料の大有工舎へお任せください。
以上、「子育てエコホーム支援事業」の「リフォーム」に焦点を当ててご紹介してきました。家まるごとリフォームしたい方も、窓や水回りだけリフォームしたい方も対象範囲が広くとてもおすすめな施策となっています。昨年は約6ヶ月ほどで予算に達したため、断念された方も多かったのではないでしょうか?今年はぜひ早めに大有工舎でリフォーム工事をご検討してみてください。
補助金について、詳しくはこちらよりお問い合わせください。→ https://taiyukosha.com/contact/
参照:住宅省エネ2024キャンペーン公式HP → https://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/